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生き始めた人たち 

こんばんは、アロマ姉さんです。
寒い週末いですね。

2011-2-1.jpg


今日の南房総はみぞれ交じりです。

「雪が降ってきたよ!」と話すと、
にゃにゃさんは、部屋の中を行ったり来たりし始めました。

はよぅ、けえらねぇばおいねぇ
(早く家にかえらなくちゃならない)

ちゃっこが、けぇってくるから
(小さな子供たちが我が家へ帰ってくるから)

と、ソワソワ、ソワソワ、もう、頭のスイッチが入ってしまいました

そんなにゃにゃさんを横目に、ほかの利用者さんのために
”ゆ~やけこやけで日が暮れてぇ...♪”
と、大正琴をひき始めます。

にゃにゃさんをなだめる人、

大正琴を引いて、帰る順番の方の気持ちをまるくする人。

おやつの後かたずけをする人...

みんな自然に役割を分担します。


それは、不思議な共同体家族のようです。


ろくじろうの得意な事の一つに、「さそいだし」があります。

だし汁の事ではありません。


たとえば、年をとって、体や心や脳みそが弱っていったとき、

人は、外へ出る事が億劫になります。

そして、次には怖くなります。


家では入ることが難しくなったから、お風呂に入ってこれるといいなぁ、
人と触れ合った方がいいなぁ、
めっきり落ちた食に対する興味を、回復した方がいいなぁ...


さまざまな期待で、ケアマネージャーさんやご家族がデイサービスに通ってほしいと願っても

当のご本人は、たいていの方が拒否します。

そんな見ず知らずのところへ、いまさら出て行って、気~使うのなんぞ

まっぴら嫌だ!と...


これは、当然の心理ですよね。


でもね、結構私たちって、得意なんだということに気が付いたんです。

そんな、人間不信に陥っている方たちと、友達になって、
出てきてもらう事。


そして、少し利用を重ねるうちに

あれほど来ることを嫌がっていた人たちが

「帰りたくない、ここへ泊っていくんだ!」と言いだすのです。


あれ?


私たちが、びっくり!


「まだ、帰りたくない」とか

「家に帰ってもさみしいから、ここにいたい」とか、


「もっと、もっと、ここへ来るにはどうしたらいいのか」とか...


嬉しい言葉が、想像するよりずっと早く耳にできるんです。


お風呂に入る事、食べる事、布団から出る事を拒み続ける方を訪ねる事があります。


そんなとき、感じます。

ああ、この方は、もう生きる事を拒否しているのだと。


食べる事を拒んでいた方が、

バクバク食べ始めるにも、そんれほど時間はかかりません。

あれ?って驚くほど、目の前のお皿が空になるスピードが速くなったとき、

皆で心から喜びあいます


ああ、この方はもう一度生きてゆくことを選び始めたのだと。


ろくじろうには、もう一度生きてみようと思い始めたお年寄りたちが
沢山います。


生きる事をあきらめてしまっている人がいたら、

私たちにおまかせ下さい。


「こんなに幸せになったのだから、今はまだ、もったいなくて死ねない」

きっと、そんな言葉を聞かせてくれますよ

思っているよりも、ずっと早くに。


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いくつになっても泣き笑い♪ 

認知症のにゃにゃさんは、いっぱい笑っていっぱい泣く。

「人生笑いがなくちゃいけない。」
そういい続けるにゃにゃさんは、ひょうきん者でみんなを笑わすのが得意。
にゃにゃさん本人も、大口をあけてよく笑う。


お誕生会やミーティングでは、感動して泣く。
「幸せだなぁ、ありがとうさまよ。」
「そうだよ、みんなで仲良く・・それが一番。」
そう言って泣く。



そんな話を家族にすると


「えっ?そんな感情が残ってるんですか?」と・・・



聞かれた私たちが驚いた。


年をとろうが、たとえ認知症だろうが、
みんな私たちと同じように、泣いて笑って・・・・


寂しかったり、怖かったり、不安だったり、心配だったり
嬉しかったり、ワクワクしたり、感動したり・・・


いろんな思いを胸に、毎日を生きている。



確かに・・・・



それを表現するのは、私たちより下手な気がする。




だからこそ、私たちはジジ・ババの心に一生懸命に目を向ける。

 ・元気がない ・イライラ怒りっぽい
 ・ソワソワ落ち着かない ・上の空でぼんやりしてる
 ・よくしゃべる ・口数が少ない ・・・・・


沢山の目に見えるサインから、またその奥の心に目を向ける。


「そっかぁ・・・・・」


そう頷く事が沢山ある。


「娘が忙しい。」
「孫が怪我をした。」
「息子が隠し事をしてた。」
「じーさんの認知がひどくなった。」
「物忘れがひどくなった。」
「友達との約束を忘れてしまった。」
「家族に叱られた。」




いろんな事があって、寂しくなってしまったり
心細くなってしまったり・・・・


イライラしたり、やりきれなかったり・・・


人が妬ましかったり、羨ましかったり
自分ばっかりうまくいかない気がしたり・・・




   そこにフラワーエッセンスを選んでいく。




「訳がわかんねぇんだよ」そうにゃにゃさんが肩を落とした時は


  スターオブベツレヘム・・・・ショックやトラウマを癒す
  ミムラス・・・自分がわからなくなっていく事への恐怖心を和らげる
  ラーチ・・・無くなってしまった自信を取り戻す
  ウォルナット・・・今を受けいれ、老いて行く自分を受け入れる



判らなくなっていく自分を受け入れられずに
一生懸命に、しっかりした自分でいようと
自分をアピールし、話し続けるさっちゃんには・・・


  ウォルナットと、スターオブは共通

  アスペン・・・自分が受け入れられないからこそ、漠然と不安と恐怖を感じている
  チコリー・・・判らなくなっていく自分から、みんなが離れていく寂しさ



そう言えば、にゃにゃさんも初めの頃は
わからない自分を隠しながら、必死にしゃべり続けていたっけ。



いやぁ~~、 フラワーエッセンスってすごい。



その時、その時
スタッフが感じたジジ・ババのマイナス感情に
フラワーエッセンスを当てはめるだけ。


ろくじろうで、フラワーエッセンスを選べるのは
私とアロマ姉さんだけだけど


スタッフ全員が、ジジ・ババの心に目を向けているから


「こんな風に感じているみたい」


そんな言葉が、仕事をしながらやミーティングの時に
どんどん出てくる。




それにフラワーエッセンスを当てはめ、お茶に入れる。




「これ飲むと幸せになっちゃうだよ~~」と教えると

「おぉ~、そうかぁ♪」




嬉しそうに飲み干してくれる。



ゴミを拾い続ける彼女も、クラブアップルのお陰で
随分拾わなくなった。



もっと、もっと
みんなで幸せになりたいなぁ。



今日もろくじろうには、泣き笑いが溢れています。



byるみネエ



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言葉を聞かずに、何を聞く? 

八割以上が、認知症の利用者さんの通うろくじろう。

先日、見学に見えたご家族とケアマネさんがこういった。

「みなさん、落ち着いていますね、ここは認知症の方は利用されていないのですか?」

ひえ~~~!!!

おどろいた!逆に驚いた!

よそは、どんだけ落ち着いていないのかっって?

tamago.jpg
(↑ゆでたまごの殻むき、ナウ)





「話し続けるその人の、その話にいつまでも合わせ続けていても仕方がないんだよ。

その人は、わからなくなってゆく自分自身を隠すように、

わからない事の、つじつまを合わせることに必死で、

ただただ、話し続けるんだ、必死でね。




そんなことよりも、

思い出せないつらさや、

忘れて行ってしまう切なさを言葉に変えてあげる事


あなたの痛みと共に私はここに居るよという事を、伝える役割があるんだ

この仕事には...」


夕方のミーティング時に、一人のスッタッフがそんな事を口にした。

まっすぐと前を見て。


おどろいたなぁ


わずか一年で、彼女はこの仕事を自分のものにしたんだ。


そのことに、ただ、おどろいた。


この仕事に自信が持てず、利用者さんを見ないで

自分がみんなからどう思われているのかばかりを気にしていた彼女が


目の前の利用者さんの言葉を聞くなと言ったんだ


耳から入ってくる、薄っぺらな言葉よりも、

もっともっとその奥にある、心に気づけなければ

この仕事は成り立たないといったんだ。


今までやってきた、アロマセラピストの仕事と
介護の仕事は、一緒だったんだね

何屋であっても、おんなじだ。



どんな人間が、その仕事をするのか

それだけなんだね。


だったら人は、何屋になってもいいんだ。



これ、進路に悩むあんたの息子にも、聞かせてやんなよ


by.アロマ姉さん


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まだまだこれから・・・ 

おはようございます。るみネエです。
今日もいい天気♪気持ちいい一日が始まったよ。

rumito.jpg
(↑一人で歩けないのに、踊っちゃった利用者さん♪)



「お迎えが来るのを待つだけ」そう言っていたマダムさん。
ベット脇へ通う日が続いた。

若かった頃の話。
旦那さんの話。
ご家族の話。


同じ話を何回も繰り返す。
楽しかった昔。頑張ってきた自分。


このまま「迎えを待つだけ」が望みなはずがない。


マダムさんの中の不安、寂しさ、やり切れなさ。
いろんな事を感じながら話を聞く。


その中で確信したのは・・・・



「このまま彼女の不安をなだめていてはいけない。」




聴診器と血圧計、フラワーエッセンスを持って彼女を訪ねた。

「今日は健康状態をみますね。」

いつもベットに横になったままの彼女を、今日は起こすことから始めた。
ベットに腰掛けてもらい、まずはファイブフラワーをなめてもらう。

 
  大興奮で血圧計をぶっちぎっていた、99歳おじょちゃんの血圧さえも
  平常値に下げファイブフラワー
 
  今回も大活躍♪♪♪
 

そして・・・ド素人の私が、胸の音を聞く
血圧を測って

「安定してますね~」にっこり笑いかけると
つられてマダムさんも微笑む。

「歩行も見たいので、トイレまで歩いてもらえますか?」


   心の中は
   「歩いてくれるかな~~、いや歩かないだろうな。
    歩けないとか言われちゃうかな。」
   とぐるぐるしながら


顔は余裕をぶちかまし
「私がついてるから大丈夫ですよ。」とにっこり。



おぉ~ おぉ~


すんなり歩いてくれた。


動いてないから体力は落ちてるし、ふらつきもあるけど
ばっちり大丈夫。絶対もっとしっかり歩けるようになる。
絶対もっと元気になる。



明日はろくじろうに連れ出そう。



私の中でそう決心した。


「明日は車椅子で迎えに来ます。
 ろくじろうに行きましょうね。私が側にいるから大丈夫です。
 私を信じて下さい。」

そうマダムさんを抱きしめた。




翌日、聴診器、血圧計、車椅子を持って訪ねる。

余裕の笑顔で聴診器をあてる私に
同行した若手スタッフ、26歳の翼くんが笑いを堪えてる。

少し不安そうにしながらも、すんなり車椅子に移乗。


ろくじろうで入浴し、マッサージして
大好きなうどんを食べて、みかんをほおばり・・・・



大好きな美空ひばりや北島三郎の動画を大画面で見て
「楽しい思いをさせてもらいました。」

そういって帰っていきました。


久し振りにベットから起きて・・・


もちろん、疲れた顔してた。当たり前だよね。
それでも、「ありがとうございました。」
そう言った彼女の笑顔が嬉しかった。


何回も彼女のベットの横で、彼女の心を聞いたからこそ・・
出来た誘い出しだった。



ここからが本番。



「私を信じて」


そう言ったからね~
裏切らないように、彼女の居場所を作って行きたいな。

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お迎えがくるのを待つだけ 

こんにちは、るみネエです。
今日も白浜はいい天気。お日様が気持ちいいです。

tubasato2.jpg




80歳を過ぎ、90歳を過ぎ・・・・

「お迎えが来るのを待つだけだよ。」
「いつお迎えが来てもいいんだよ。」


そんなセリフをよく聞く。


90歳を過ぎたきみさんも、
何度も何度もそう言って



「残念だったね~、まだまだこなそうだよ。
 まだまだ行けるよ。」


そう私に笑い飛ばされては
彼女も大笑いをしている。






半年前くらいから、家から一歩も出なくなってしまった方がいる。
食事もろくに摂らず、風呂にも入らず・・・

ただただ、ベットで寝て過ごす毎日。



歩けない訳ではない。


年を重ねた妹と二人暮らし。
心配したご家族が、ろくじろうに通わせたいと言ってくれた。



断固、ベットからでない彼女の部屋へ
足を運ぶ毎日。



ろくじろうに来させる為でなく
彼女を知る為に・・・・

彼女の話を聞きに、マッサージオイルを持って出かける。



違う土地で生まれて、旦那さんが亡くなったのを期に
白浜にきた彼女。


白浜の人の言葉がよくわからずに、随分苦労したらしい。
コミュニケーションがとれずに
なかなか友達も出来なかったと話す。



旦那さんと過ごした時代は楽しかったようで
その頃の話を、イキイキと話す。


明るく、元気がよく
職場でも笑顔を絶やさなかったという彼女。


「もったいなから、もう一回一緒に笑おうよ。」



「もういいの。
 もう、後はお迎えが来るのを待つだけ。
 こうしてベットで寝てるのが一番の幸せ。」





先に話したきみさんも、今は寒くても毎回お休みしないで通ってくれてるけど
始めはお休みばかり・・・
何度も部屋を訪ねて、枕元で話をしたっけ。


ろくじろうに来た時は、スタッフみんながきみさんを気にかけた。

「彼女の願いはなんだろうね。
 何をしたら喜んでくれるかな。楽しんでくれるかな。」


3ヶ月かかって、彼女の顔に安心感が見え・・・
ゆったりろくじろうにいてくれるようになった。


それぞれのスタッフに心を許してくれるようになった。




今はまだ、ベットから出ない彼女にも
そんな日が来ますように。


もう一度、みんなと一緒に笑って過ごせますように。



私に力がありますように。



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