2006/06/05
ビジネスと人生
昨日はホテルオーパヴィラージュのアロマルームで働き、
多くのお客様の人生を垣間見た、アロマ姉さんです。

二度目のそのお客様は、ソファーに座るなり
あふれ出る言葉を、抑えることが出来ないようでした。
年を重ね、一つづつ現れるからだの不調。
ひとつづつ、出来なくなってゆく事。
寂しさ・・・不安感・・・やり場のなり苛立ち・・・
初めて受けたアロマテラピーで、
アロマとは、そんな自分の思いを吐き出し
受け止めてもえる場所なのだと
お客様の中では理解されているのだということが
その様子から分かりました。
私は、少しはなれた場所から、スタッフとそのお客様との
やり取りを観察できるポジションにいました。
一昨年、自分が担当させていただいたお客様と
またお会いできた喜びを表すスタッフの表情が、
徐々に固くなり始めました。
体の不調から、家族の事、心の内を話し続けるお客様の
言葉をさえぎる様に、スタッフは数本の精油を
お客様に差し出しました。
それらは、主に体の不調に注目した精油たちでした。
言葉を止め、香りを確認するお客様は、
静かにその香りにうなずきました。
さらに、そのお客様がホームケア用に
ジェルをお買い求めになる事を決められたとき、
私は黙っていられなくなり、
そこにオレンジの精油を差し出しました。
このお客様に、幸せであってほしい。
いつでもそばにいる幸せに気づける毎日を過ごしてほしい。
残り少ない年月の中で・・
せめて、夜、このジェルを塗る瞬間、
「あ、私ってもしかして幸せなのかもしれない。」
そんなメッセージをオレンジの精油に届けてほしいと願いました。
担当者以外、横から口を挟んではいけない。
これがコンサルテーション時の香り庵の鉄則です。
それなのに、枠の外にいた私がオレンジの精油を差し出した事に、
担当スタッフは、きょとんとした顔をしました。
全てのお客様を終えた後、担当スタッフと今日の出来事を話し合いました。
自分の苦手とするタイプがお客様というかたちで目の前に現れたとき
自分自身ではいられなくなる自分、
その方に対して、心の扉を閉ざしてしまう自分がいると
彼女は言いました。
逃げれば逃げるほど、苦手なタイプは
自分の前に現れる。その事も分かっている。と・・・
彼女のもっとも苦手なタイプ、逃げ出したいタイプ
それは自分の苦しみを娘に話し続ける、
自分の母親の姿だったのです。
逃げても逃げても覆いかぶさってくる母親。
本当は、心から幸せになってほしいと願っている母親の姿。
無力な自分では、母からなんとか逃げ出したいと願っている
自分では、幸せにしてあげることの出来ない母親の姿。
自分の苦しみを一方的に話続けるお客様の姿は、
瞬時に母親と重なり、自分の心をその方に対して閉ざすことで
恐怖から逃げだそうとしていたのです。
人の心に触れる事が怖い
触れられる事が怖い・・・
それなのに、この職業を選んでしまった自分。
「私は、幸せってなんだか分からないんです。
自分が幸せだって思ったことが無いんです。
私なんかが、幸せになっちゃいけないと思ってきたんです。」
この仕事を通してお客様を幸せにしたいという彼女。
そして「私も幸せにになりたい。幸せに気付ける自分になりたい。」
という彼女。
親の人生を、人格を、生き様を批判し、非難し責め続けてきた娘としての自分。
いかに、自分が正しいのかを主張し続けてきた娘の自分。
自分の幸せをイメージし、願うことは怖くて難しい。
でも、自分以外の人の幸せを願うことは出来る。
出会ったお客様たちの、そして、逃げ出したいと思う家族の人生を認め、
幸せを願う事で、私も幸せになりたい。
ビジネスと、人生は一緒だよ。
自分が、本物の幸せに気づける人間になるために
必要だった、もっとも苦手とするこの職業を選ぶ事
この仕事から逃げないこと、
それが自分を幸せにする事だと、
気づいたようです。
ビジネスと、人生は一緒だと。

多くのお客様の人生を垣間見た、アロマ姉さんです。

二度目のそのお客様は、ソファーに座るなり
あふれ出る言葉を、抑えることが出来ないようでした。
年を重ね、一つづつ現れるからだの不調。
ひとつづつ、出来なくなってゆく事。
寂しさ・・・不安感・・・やり場のなり苛立ち・・・
初めて受けたアロマテラピーで、
アロマとは、そんな自分の思いを吐き出し
受け止めてもえる場所なのだと
お客様の中では理解されているのだということが
その様子から分かりました。
私は、少しはなれた場所から、スタッフとそのお客様との
やり取りを観察できるポジションにいました。
一昨年、自分が担当させていただいたお客様と
またお会いできた喜びを表すスタッフの表情が、
徐々に固くなり始めました。
体の不調から、家族の事、心の内を話し続けるお客様の
言葉をさえぎる様に、スタッフは数本の精油を
お客様に差し出しました。
それらは、主に体の不調に注目した精油たちでした。
言葉を止め、香りを確認するお客様は、
静かにその香りにうなずきました。
さらに、そのお客様がホームケア用に
ジェルをお買い求めになる事を決められたとき、
私は黙っていられなくなり、
そこにオレンジの精油を差し出しました。
このお客様に、幸せであってほしい。
いつでもそばにいる幸せに気づける毎日を過ごしてほしい。
残り少ない年月の中で・・
せめて、夜、このジェルを塗る瞬間、
「あ、私ってもしかして幸せなのかもしれない。」
そんなメッセージをオレンジの精油に届けてほしいと願いました。
担当者以外、横から口を挟んではいけない。
これがコンサルテーション時の香り庵の鉄則です。
それなのに、枠の外にいた私がオレンジの精油を差し出した事に、
担当スタッフは、きょとんとした顔をしました。
全てのお客様を終えた後、担当スタッフと今日の出来事を話し合いました。
自分の苦手とするタイプがお客様というかたちで目の前に現れたとき
自分自身ではいられなくなる自分、
その方に対して、心の扉を閉ざしてしまう自分がいると
彼女は言いました。
逃げれば逃げるほど、苦手なタイプは
自分の前に現れる。その事も分かっている。と・・・
彼女のもっとも苦手なタイプ、逃げ出したいタイプ
それは自分の苦しみを娘に話し続ける、
自分の母親の姿だったのです。
逃げても逃げても覆いかぶさってくる母親。
本当は、心から幸せになってほしいと願っている母親の姿。
無力な自分では、母からなんとか逃げ出したいと願っている
自分では、幸せにしてあげることの出来ない母親の姿。
自分の苦しみを一方的に話続けるお客様の姿は、
瞬時に母親と重なり、自分の心をその方に対して閉ざすことで
恐怖から逃げだそうとしていたのです。
人の心に触れる事が怖い
触れられる事が怖い・・・
それなのに、この職業を選んでしまった自分。
「私は、幸せってなんだか分からないんです。
自分が幸せだって思ったことが無いんです。
私なんかが、幸せになっちゃいけないと思ってきたんです。」
この仕事を通してお客様を幸せにしたいという彼女。
そして「私も幸せにになりたい。幸せに気付ける自分になりたい。」
という彼女。
親の人生を、人格を、生き様を批判し、非難し責め続けてきた娘としての自分。
いかに、自分が正しいのかを主張し続けてきた娘の自分。
自分の幸せをイメージし、願うことは怖くて難しい。
でも、自分以外の人の幸せを願うことは出来る。
出会ったお客様たちの、そして、逃げ出したいと思う家族の人生を認め、
幸せを願う事で、私も幸せになりたい。
ビジネスと、人生は一緒だよ。
自分が、本物の幸せに気づける人間になるために
必要だった、もっとも苦手とするこの職業を選ぶ事
この仕事から逃げないこと、
それが自分を幸せにする事だと、
気づいたようです。
ビジネスと、人生は一緒だと。











