2007/03/07
森の美容室
昨日、美容院へ行った。
そこは、車がたまに通り抜けるだけの道を挟み、
前には太平洋。
後ろには雑木林。
開店4ヶ月。
初めて足を踏み入れた、ちいさな、ちいさな美容室。
「こんにちは、お久しぶりです(*^^)
いかがですか?一人でお店を始めてみて...」
そう、経営者のお姉さんに声をかけると、
彼女はこう答えた。
「あの...覚えていないかもしれませんが、
あなたが隣に引っ越してきたあのとき、
私はとっても気持ちが、落ちているときだったんです。
もう、自分の人生はこのままでいいやって、
投げやりになっていたときだったんです。
こんな、人通りの少ない場所に、
突然、香り庵が出来て、驚きました。
そして、あなたは私にこう言ったんです。
「やってみなよ、失敗したっていいじゃない。
失敗なんて、存在しないじゃない。
子供の学校の送り迎えをしながら、
食堂の手伝いにパートに出る暮らし。
もったいないじゃない。
どうせ、お店を開いたって、
お客様なんかそうそう来ないから、
安心して開店してみなよ。
せっかく、美容師という腕をもって、
お店を建てる土地があるのに、
もったいないじゃない。。。」
そっか、そんな人生もありなんだ!
その時、自分の心の中に、
やっぱりやってみたいという夢がむくむくと
顔を出してしまったのだそうです。
古い親からの借家の隣に、家を建てる。
女手一つで育ててくれたお母さんは、
いまさら家を建てるなんて、と、反対されたそうです。
ましてや、こんな場所にお客さんが来てくれる
はずが無いと、美容院開業なんてとんでもない。
図面を引いて、家の建築が始まるまで、
実は小さな美容院の着いたおうちを建てるのだとは、
お母さんには黙っていたそうです。
「どうですか?
一人で始めた商売は、つらいですか?」
髪をカットしてもらいながら、さらにそう問いかけてみました。
楽しいです。やっぱり自分は、この仕事が好きなんだと気づきました。
でも、娘にはわかるようです。
学校から帰ってくると
「お母さん、今日何していた?」と聞くんです。
お客様が一人も来なかった日に限って、
必ず聞くんです。
子供達には、わかるんですね。
お母さんは、お掃除をしたり、お菓子を作ったりして
今日を過ごしたよと、明るく話している自分がいるんですよ。」
よかったですねぇ〜
間に合いましたね。
夢に向って、歩き始めた母の姿を、
お客さんが来なくて、
それでも、前を向いて笑っているお母さんの姿を
子供達に見せてあげることが出来た。
そこは、小さな森の美容室。
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そこは、車がたまに通り抜けるだけの道を挟み、
前には太平洋。
後ろには雑木林。
開店4ヶ月。
初めて足を踏み入れた、ちいさな、ちいさな美容室。
「こんにちは、お久しぶりです(*^^)
いかがですか?一人でお店を始めてみて...」
そう、経営者のお姉さんに声をかけると、
彼女はこう答えた。
「あの...覚えていないかもしれませんが、
あなたが隣に引っ越してきたあのとき、
私はとっても気持ちが、落ちているときだったんです。
もう、自分の人生はこのままでいいやって、
投げやりになっていたときだったんです。
こんな、人通りの少ない場所に、
突然、香り庵が出来て、驚きました。
そして、あなたは私にこう言ったんです。
「やってみなよ、失敗したっていいじゃない。
失敗なんて、存在しないじゃない。
子供の学校の送り迎えをしながら、
食堂の手伝いにパートに出る暮らし。
もったいないじゃない。
どうせ、お店を開いたって、
お客様なんかそうそう来ないから、
安心して開店してみなよ。
せっかく、美容師という腕をもって、
お店を建てる土地があるのに、
もったいないじゃない。。。」
そっか、そんな人生もありなんだ!
その時、自分の心の中に、
やっぱりやってみたいという夢がむくむくと
顔を出してしまったのだそうです。
古い親からの借家の隣に、家を建てる。
女手一つで育ててくれたお母さんは、
いまさら家を建てるなんて、と、反対されたそうです。
ましてや、こんな場所にお客さんが来てくれる
はずが無いと、美容院開業なんてとんでもない。
図面を引いて、家の建築が始まるまで、
実は小さな美容院の着いたおうちを建てるのだとは、
お母さんには黙っていたそうです。
「どうですか?
一人で始めた商売は、つらいですか?」
髪をカットしてもらいながら、さらにそう問いかけてみました。
楽しいです。やっぱり自分は、この仕事が好きなんだと気づきました。
でも、娘にはわかるようです。
学校から帰ってくると
「お母さん、今日何していた?」と聞くんです。
お客様が一人も来なかった日に限って、
必ず聞くんです。
子供達には、わかるんですね。
お母さんは、お掃除をしたり、お菓子を作ったりして
今日を過ごしたよと、明るく話している自分がいるんですよ。」
よかったですねぇ〜
間に合いましたね。
夢に向って、歩き始めた母の姿を、
お客さんが来なくて、
それでも、前を向いて笑っているお母さんの姿を
子供達に見せてあげることが出来た。
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