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やり残していた事を思い出したんです 

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宅老所よりあいに学ぶ・支える東京集会に、昨日参加してきました。

村瀬孝生さんの本はほとんど読んでおり、尊敬する方です。



切なくて、おもしろくて、おかしくて、こっけいな世界。

これでお金をもらえる、こんなすばらしい世界。

死ぬ時は自分の身一つになってゆく、そこに付き合ってゆく

家族以上に家族になることで、家族が破綻して行く。

介護をもう一度、家族に返してゆく


仕事に段取りをくむと、ハプニングが起こらなくなる。

年寄りとのハプニングを楽しむのが

今日を一緒に生きるという事

段取りの中で、どんどんやるべきことをこなして行くと、

話し合うことさえ、無くなっていってしまう。


どれも頷く事ばかりで、どれも明日からのろくじろうの道しるべになってくれる言葉。


今回は、スタッフ四名での参加、

帰りは、「養老の瀧」で熱く語り合いました。


どんな講座なのか知らずに参加した、一人の若いスタッフがこんな事を語り始めました。


「有料老人ホームで働いてきた五年間、

そこでやりたかった事

諦めていた事

やりたくても出来なかった事

残念だった事

くやしかった事

やり残していた事を思い出したんです!」


それは、まだ彼女が22才だった頃の事、
アパレル関係から転職した老人ホームでの事。

自分が初めての夜勤の日、利用者さんが死んだのだと話してくれました。


一人で夜間の見回りをした夜、酸素をつけたそのかたはきちんと呼吸をしている様に
見えたのだといいます。

でも、次に先輩職員が見回りに行ったとき、その方は自発呼吸をしていなかった。

私が、早く気づいてあげることが出来なかったのかもしれない。


様々な事が頭の中を駆け巡る中、あわてて救急車を呼びました。

救急隊員さんは、既に呼吸をしていない事を確認すると、
スタッフである彼女に、強い口調でこう言ったそうです。

「どうするのですか?延命措置をしてもいいのですか?」と...

骨の折れやすいお年寄りにとって、心臓マッサージをすることは
危険との背中あわせ、心臓マッサージをするにも、家族の同意が無ければ
出来ないのだそうです。

ご家族に状況を伝える電話をし、延命措置をしてくださいと救急隊員の方に
伝えてよいのか問いかけてみると、若い彼女にとってとても信じられない言葉が
返ってきたというのです。

「何もしないで下さい、一切、何もしないで下さい。」

驚く気持ちを抑え、救急隊の方にその旨を伝えると、
今度は救急隊の方からものすごい勢いでどなられたそうです。

自分達は命を助ける為に働いているんです。

死んでいる人を看るために呼ばないで下さい...と。


今なら、家族の様々な思いや状況がわからないわけではない。

それでも、そのときはあまりの驚きに、後で大きな声で嗚咽するしかなかったと...



夜勤不足を補う為、それからも怖い気持ちを抑えて夜勤に入ることの多かった自分は、
利用者さんを看取る機会がとても多かったのだそうです。

「今夜がとても危険だと思われるのですが、いらしていただけませんか?」

そう、ご家族に電話を入れることも少なくなかった。


それでも、「いけません」「お任せします」と、
不機嫌そうに答える家族が少なくない現実が、

ただただ辛かった。

大好きな年寄りの最後に、何をしてあげることも出来ない自分の未熟さが

切なかった。



ろくじろうで「泊まり」を引き受ける事が出来るのか、

暮らせるように出来るのか、

開設一年を迎えようとしている今、なんども浮上してきます。


未知の事は、誰にとっても怖いものです。

怖い怖いといいながら、先延ばしにしている毎日。



そんな夏の終わりに、27才の彼女が言ったのです。


「やり残していた事を、

自分なんかにできるはずが無いと諦めていた事を、

思い出したのです」



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りっぱな年寄りになる方法(う編) 

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90才の保子さんが、お地蔵様の浴衣と帽子を塗ったというので
見に行ってきました。

このお地蔵様、なんと歩くらしいのです

ガタイの良いお地蔵様、浴衣が涼しげです。

この話は、ちなみに「うそ」ではありません。


「うそ」


認知症のお年寄りには、一所懸命に嘘をつく人がいます。

「さっき食べた○○は、おいしかったネェ」

「お、おぅそうだなぁ、あれはうちの畑から持ってきたものだ。あれはな...」

「昨日の夕方、ディサービスから帰って家でゆっくり過ごせた?」

「ああ、いつもうちに帰ったら夕飯の支度をしねぇばおいねぇから忙しいんだ。
ゆっくりなんかしてらんねぇ。」

「夕飯の支度はお嫁さんがしてくれてあるでしょう?」

「いや、あれはなぁ~んもやらねぇから、オレがやんねぇばおいねぇ」

「ふ~ん」


少し前の事がわからなくなり、頭の中の混乱を隠すように、
いや、自分自身に納得させるように、作り話を積み上げてゆく。

これらを「うそ」と呼べるのかはわからない。

スタッフである自分達は「うそ」をつく。

「女優になる」という説もあるが、相手の作話に合わせて、
ありもしない話を永遠と繰り広げる。

たとえば

「今日は定期健診の日だから、その前にお風呂に入ってしまおう」とか、

「役場からの通達で、食後はゲゲゲの女房が終わるまで、食休みをしなければいけない決まりになった」とか...

でも、自分達の一番のうそは、わかったふりをする事。


年を取った悲しみ。

認知症になった苦しみ。

思い出すことの出来ない怖さ。


何でも出来ていた自分が、壊れていく様を食い止める事のできない彼らの中で膨れ上がる恐怖...



共感、うなずき、わかったふり、わかっているふりをする自分達。


全部うそだ。


お年寄り達の戸惑いや恐怖のこれっぽっちもわかっってなんかいない。


わかってなんかいなくせに、わかったような顔をして、

大きなえらそうな顔をして、

お年寄り達の隣にい続けたこと、


自分達がどれほど未熟で、うそつきだったのかを


年を取った時に、思い知るのだろう。


「うそ」をつかないで生きることの出来る人間がいるのだろうか?


いないだろうなぁ

それなのに「うそをついてはいけない」とわかったような事を言う人間ってやつ。


沢山嘘をついて、作り話をしてペロッと舌を出して、ガハハと笑う

尊敬すべき年寄り達。

うそをつかずに、生きることなんぞ出来ないのが人生


そうだよねぇ、じーちゃん、ばーちゃん


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人生でやり残している事は何ですか? 

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(今日の囲碁の勝敗は?)



その利用者さんは、まだ40代で介護保険を利用して
ろくじろうに通ってくる女性です。

今は、一時的に言葉を失い筆談中

今日、彼女にこんな質問をしてみました。

「あなたも、もう人生の折り返し地点、
あなたが人生で、やり残している事は何ですか?」

私の言葉を聞いて、彼女は迷う事無くすぐにペンを取りました。

そして彼女のノートには、こんな言葉が...



「親の面倒を見てあげられない事が、残念です」



まだ若い彼女が、介護保険を使ってお年寄り達と一緒に過ごすデイサービス。

こんなろくじろうでは、彼女にとって世間が狭いのではないか、

もっと同年代の人たちと過ごす事の出来る場をさがしてあげたい。


スタッフミーティングでそんな話をする事がよくありました。


でも、彼女はお年寄り達から可愛がられ、


そして、じっとスタッフとお年寄り達との関係をも観察していたのでしょう。

スタッフの私達が、利用者の立ち場にいる自分の親や、姑と本気でケンカをしたり
手を引いて歩く姿を。



いつまでも子供の位置にいてはいけない、
あなたはもうすぐ、親の老後を見て上げなければならない年になるのだと
私達が彼女に言い続けてきた言葉


彼女の心には、これらの情景が、言葉が、素直に落ちていたようです。


そうか、本気で話してみる事、諦めないで言い続ける事

決して無駄にはなっていないんだ。


幼い頃から、障害と病を繰り返し、親から保護され続けてきた彼女が、

いつの日か、両親を精神的に支える日がやってくるかもしれないとしたなら、


なんて、素晴らしい未来なんだろう。


彼女と一緒に、そんな日を見たいなぁ


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りっぱな年寄りになる方法(い編) 

「いのち」

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「人は病気でなんか死なねぇよ、人は寿命で死ぬんだよ」

年寄りから教えてもらったというこの言葉を、人伝えに聞いた時は、

びっくりしたなぁ


年老いたり、長く病んでいる家族と暮らす時、

ふっと「死んでくれたら楽になるのになぁ」という考えが浮かんでしまう
自分の心にビックリする事がある。

いったいこの人は、人の世話になりながらいつまで生きるんだろうかと
思ってしまう自分がいる。

年老いたこの人の病気が治ったら、
また介護をする生活が当たり前に繰り返されるのかと
ため息が出る事もある。


でもさぁ、人は寿命でしか死なないのなら、

腹をくくれるじゃん!


そうか、それなら思い切り楽しい毎日を過ごそう。

何も恐れずに、なにも期待せずに、
その日その日を一緒に過ごそうかと、割り切れる気がする

神様に、任せてみようかと...


そっか、人は寿命でしか死なないんだ!


そんなステキな事、

もっと早く教えてくれよぅ、

そしたら、もっと、優しい家族でいられたかもしれなかったのに...


命って、そうなんだ....

ああ、びっくりした


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りっぱな年寄りになる方法(あ編) 

「あいさつ」

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90度に曲がった腰を両膝に置いた手で支えながら、

顔だけを前に向けて、目をキラキラさせながら

目の前の人達に、こう言う。


「はい、おはようございます」

「おはようさん」

「今日もよろしくたのんますよぅ」


ここはどこだろう?

ここは病院とは違うようだなぁ

何のために自分はここへ来たんだろうか?

この人は、どっかで見たことのある人だなぁ...


そんな疑問や浮かんだ考えは、
すぐに目の前に人に聞いてみよう。


忘れてしまった事や、
わからなくなってしまったことは、

みんなが答えてくれるから、


それでいい...それでいい...


瞳をキラッと輝かせて、
今日はどんなうまい物を食おうかとワクワクしながら


「おはよう!」と言って笑おう



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リッパな年寄りになる方法・その① 

暑い、暑い、南房総の夏

先日、やっとろくじろうにクーラーが入りました

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(86才・99才・90才の三人娘でお喋りに花が咲きます♪)

お昼は、おにぎりとそうめん、かぼちゃやじゃがいもを煮て、

ナスを焼いたり、キューりのピーナツ和えを作ったり、


そして、オヤツのスイカ


「うめぇなぁ、うめぇなぁ」

「おお、こりゃ うめぇやぁ!」


食材は、みんな庭の畑で採れたり、利用者さんのご家族の畑での成果。

みんなが昔から普通に毎日食べていたおかずたちばかり。


お年寄り達が、一番喜ぶ食べ物はそうなのだと
一年弱のお付き合いでわかってきました。


うめぇなぁ、しあわせだなぁ、こりやぁいいや...


そんな言葉を自然体で口に出来るお年寄り達。


それだけで、周りの人から愛してもらえる


これは、絶対に、「リッパな年寄りになる秘訣」だと思いました。


私も、沢山沢山練習してゆこうと思います。


立派な年寄りになる方法・その①


プラスの言葉を、沢山口からあふれ出す


幸せだなぁ、うんめぇなぁ、すてきだねぇ、楽しいなぁ、ドキドキするなぁ

ラッキーだなぁ,やってみようかなぁ、今日も楽しかったねぇ.......


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