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ろくじろう流 お見送り 

そよばあさんが亡くなって、
あっと言う間に日々が過ぎて行く。


お坊さんが最後にいくつか話をしてくれた中で
有名なお坊さんと一番弟子の話があった。

人は死んで仏の世界に帰っていく
だから、死ぬことは悲しいkとではなく、おめでたいこと。
でも、一番弟子は声をあげて泣いた。

他のお弟子さんたちに、悟りが足りないと叱られたそうだが
一番近くで、いつもお坊さんと一緒にいた一番弟子は
お坊さんと会えない事、ともに過ごせない事が
ただただ、悲しかったんでしょう。

人間らしくて、素晴らしい話だと思う。



そんなお話でした。



そうなんだよね。
いないことが、ただただ寂しくて・・・
笑いあえないことも、憎まれ口が聞けない事も・・・
ただただ寂しくて。


でも、お通夜の夜・・
人が引いた事を見計らって、ろくじろうとかおり庵の仲間が来てくれた。

みんな、泣き笑いしながら
そよばあさんの側で、歌を歌ってくれた。
忘年会に行けなかったそよばあさんのために、歌ってくれた。

そよばあさんが寂しくないように、歌ってくれた。


みんなが泣いて、
みんなが笑ってた。



私の大事な仲間たちだけど、
そよばあさんの仲間にも見えた。

嬉しかった。



同じように遅くに来てくれた別の仲間が
そんな光景を見守っていた。


「るみ、いい仲間と仕事してるな。
 いい仲間だん。」そう言ってくれた。



ろくじろう流お見送りに
そよばあさんも大笑いして、喜んでたね。

ありがとうございました。



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星になった、そよさん 

温暖な白浜人は、寒さに弱い。今日はコタツで書いてます

soyo.jpg

「そよさん、忘年会来る?」

ろくじろうの一期生、るみネエのお姑さん。

今ではお家の介護ベッドで横になって毎日を過ごすそよさん。

仕事の合間でそよさんの部屋を訪ねては、手足のマッサージをしながら
二人でポツリポツリと話す時が続いた。

嫁や家族には、いや、仲間たちにさえ、気の利いた口をきけず、
いつも、憎まれ口のオンパレードのそよさん。

言いたい放題の、根っからの白浜人。


ろくじろう開所時、
利用者さんを集めなくてはならないろくじろうのために、

こんな杖を突きながらよたよた歩く年寄りの仲間に入るのは嫌だと、
ここに来ると自分まで馬鹿になっちまう
と言いながらも、嫁の職場の売り上げを助けるために

しぶしぶ通ってくれたそよさん。

元気だけれど、その奥では本人に自覚のない癌が着々と進行していた。

「ここには、友達がいねぇ。友達と一緒にろくじろうにきてぇなぁ」

これが、そよさんの夢の一つだった。


「手も足も思うように利かなくなっちまって、大好きだった畑仕事もできねぇ。
なんでこんな風になっちまったのか、
オレはもう、だめなのか、もう治らねぇのか....」

そよさんからは、こんな質問が繰り返された。


「そよさん、悔しいねぇ なさけないね

でも、これが年をとるって事なんだね...」


そよさんの背中をマッサージしながら、こんな言葉を返すことしかできなかった。



家にいれば、一人で悶々と考えるしかない日々

それでも、ろくじろうに来れば笑ったり、喧嘩したり、一緒に悩んだり...


家に帰れば、嫁のるみねぇと、今日のろくじろうでの様子を思いだして一緒に笑うこともあって...


そんな日々をたんたんと過ごしながら、


徐々にろくじろうに来る事が、容易ではなくなって行った。



ある日、食事とトイレ以外は介護ベッドの上で過ごすようになったそよさんが、
骨と皮になった体で、こう言った。

「オレ、明日、ろくじろうに行ってみべぇかなぁ」

嫁のるみねぇは、驚いた。

「え?行くの?行けるの?」

「だって、今行かねぇば、もう仲間には会えねぇやで」

その話を電話越しに聞いて、私はこの言葉を何度も繰り返した。


なかまかぁ

仲間になったんだ

仲間に、なれたんだね、そよさん。


今日は○○さんが、帰りたいと言い出して大変だったとか、

今日は新しい利用者さんが増えたとか、

るみネぇからの話を夕飯時に聞きながら、


そよさんは仲間達の様子を思い浮かべて過ごすようになった。

仲間たちの...


できなくなった事を数えて、悲しみ、眉間にしわを寄せる事の多かったそよさんから、

いつの間にかこんな言葉が聞こえるようになってきた。

「オレは幸せだよ、だってみんなが看てくれる。オレはしあわせもんだなぁ」


忘年会に来ないかと誘ってみた時、

こんな体になっちまって、ふうがわりぃで行けねぇとこぼした時、

「いいやで、仲間たちはそんな風になっちまった事、知ってるだろう。
いまさら、いいやで、そのままで行ってこうさ」

と話してくれたという息子さん。


「いきてぇやで、ここで寝てるより、忘年会に行きてぇなぁ」

天井を見ながら、そう言ったそよさん。

行こうね、忘年会、車いすで迎えに来るから。


そよさんの割烹着とモンペをたくさん借りて、
スタッフ全員で衣装を合わせて、

そよさんの好きだった唄をたくさん仕込んだ。


あの町 この町 日が暮れる 日が暮れる

いま来たこの道 かえりゃんせ かえりゃんせ

お家が だんだん 遠くなる 遠くなる

いま来たこの道 かえりゃんせ かえりゃんせ




忘年会の司会を務めたるみネぇの仕事に差し障りがないように


そよさんは、ろくじろうの忘年会が終わるのをお家のベッドで待ちながら、

意識を落としていった。


毎晩、隣に布団を敷いて寝てくれた嫁が、仕事を休まなくていいように、
頑張って一人で立ち上がり、最後までポータブルトイレに座った。


そよさん、お疲れ様でした。

いい人生だったね、いい生き様だったよ。

かっこいいよ、そよさん。

だって、私の親友だもの

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by.アロマ姉さん



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