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団旗はためくもとに 

応援してもらえない人には、
応援する人の気持ちなんてぜったいにわからないのよ。

だって、今の美奈子だったら、
応援する気にならないもん。

あのね、美奈子。応援するって言うのは
『頑張れ、頑張れ』って言うことだけじゃないの。

『ここに俺達がいるぞ、おまえは一人ぼっちじゃないぞ』って
教えてあげる事なの。

野球でもサッカーでも、グラウンドは選手のものなの。
そこにずかずか踏み込むことは出来ないけれど、

その代わりスタンドから思い切り選手に教えてあげるの。
『ここに俺達がいるんだぞー、おまえは一人ぼっちじゃ
ないんだぞーっ』ってね。



重松清の「小さき者へ」

その文庫本の中におさめられた
「団旗はためくもとに」

なんとなく高校を中退するのだという一人娘の美奈子。

元・応援団長で、やくざのようなコワモテで
口下手で、不器用なお父さん。

お父さんの口癖の「押忍(オス)」

「押忍ってなに?
イミわかんない~、馬鹿みたいじゃん・・・」

「美奈子、押忍っていうのは押して忍ぶ、わかる?」

「ぜんぜん」

「”忍ぶ”っていう言葉の意味はどうだ?」

「我慢するって感じ?」

「うん、まあ、言いたい事を呑み込んで耐える、
っていう意味だな。

でもな、
逃げながら耐えてるんじゃない。
押しているんだ、引いているんじゃなくて、
口に出してああだこうだ言うんじゃなくて
黙って、忍んで、でも負けていない。

それが”押忍”の心なんだ。

人生には、押して忍ばなければならない場面が
たくさんあるけど、一番大切なのは

なにかに後悔しそうになった時なんだ。
後悔をぐっと呑み込んで、

自分の決めた道を黙々と進む、
それが”押忍”なんだ、

決断には失敗も、間違いもある。
悔しいけれど、自分の筋を
まげなきゃいけない時もある。
そういうときも
”押忍”の心があれば

いいんだ。」



リストラされた部長さんの送別会の日、
部長さんがひとりぼっちで改札を抜ける時、

大声でエールをきるお父さんがいる。
その部長さんがくも膜下出血で亡くなった事を
知らせる電話が来ると
お父さんはまた”押忍”と吠えて冥福を祈るエールをきる。

娘が高校を辞めることを反対していたお父さんは
退学した高校最後の日

校門から出てきた美奈子に
エールをきる。



自分は、
自分たちはこんなに無力で小さくても

応援してもらえるのだろうか?
応援する気になってもらえるのだろうか?


そして・・・

私達は、香り庵は
『押忍』の心を持ち続けるお客様達に

いつでも団旗を振り続けます。
あなたのグラウンドに降りる事無く

黙って、いつまでも、いつでも

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コメント

アロマロマ

アロマの勉強を始めたところです。
アロマに関するブログを探したら辿り着きました。
また、よらせていただきます。
お邪魔致しました。v-22

娘さんは幸せですね!

いいお父さんですね。
私は父が早くに亡くなって顔も覚えてませんが、生きてたらそんな風に応援してくれたのかななんて思いました。

娘さんもこのメールをみたら、きっとどれだけ自分が、ご両親に思われているか実感できると思います!
大切に思われるって大きな自信につながりますよね。
私の母もなにも言わないけど、押忍の気持ちで見守ってくれてるんだろうなって、こちらのブログを見て、思いました。
私も 今から自分の決めた道を歩こうとしてます。やる気満々ですが、後悔する事もきっと、出てくるでしょうが、押忍と唱えて歩いていこうと思いました!
ありがとうございました☆

今でも

今でも、きっと団旗を振り続けていますよ。最愛の娘のために、あの世から、そうに決まっています。
それが、親って言うもんです。

幼い娘を残してこの夜を去らなければならなかった親の無念さ、

お父さんにしてあげられる孝行は、
生き生きと暮す自分の姿をむせてあげること。

いまから、それが叶うのですね。
何よりの親孝行です。

だいぶ前のベビーマッサージ教室で
「お父さんの姿を思い浮かべてください。」というイメージワークをした事があります。

幼い我が子を抱いた一人のママはこう言いました。
「思い浮かべることが出来ません。私に父はいませんから・・・」

今でも忘れることの出来ない言葉です。
自分に父はいない。
何がそう彼女に言わせるのか。何がそんなにつらかったのか。

自分に親はいない・・・

つらかったね、そう思うしかなかった自分が。子を持ってみて、親の心を知ってみて、よけいに、苦しみの中にいるのだろうと感じた。

彼女はそれっきり現れなかった。
私達の中では、今でも気になる人。

シアワセであって欲しいと、今も願っています。

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