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馬鹿だ、かすだ、で半年過ぎた 

先日、取材をしていただいた「介護ビジョン」という介護事業者向けの雑誌が発売になりました!

良かったら書店で覘いて見てください。

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早いのもで、ろくじろうが始まって、半年になろうとしています。
いえいえ、「まだたった半年しか経っていなかったの?」という方が、本当の気持ちかもしれません。

でも、半年経って「やっとここまで来れたネェ」と思うことがあります。
それは、介護者家族というだけで、介護事業には素人の私達が
熱い思いだけではじめた通所デイサービスが、やっと半歩の階段を登れたなぁと思う瞬間があるからです。

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ろくじろうでは、どんな方たちも一緒に過ごします。
それは、年齢も様々、病も、障がいもいろいろです。

スタッフでさえも、大きな心の病を通り過ぎての社会復帰第一歩の場であったり、
姑や認知症の実親とデイサービスの職場で、プロとして向き合わなければならなかったり、

ここは「なんでもあり」の職場、「誰でもあり」の職場だから
戸惑いも一気にやってきました。

2009-3-2.gif

私達が大きく戸惑った事の一つに、利用者さん同志のイサカイがありました。

認知症状に戸惑う利用者さんを、他の人がうっとうしがったり、馬鹿扱いしたり、

障がいを持った人を驚きと好奇の目で眺め、それをストレートに言葉にして発したり

言い争いが起きる事は、日常茶飯事でした。


介護職初心者の私達は、その光景に目を丸くして驚きました。

介護職のベテラン職員であっても、こんなになんでもありの人たちを集めた
小規模の職場経験は初めてです。

やっぱり、みな驚き、これからどうなってゆくのだろうと頭を抱え、
送迎後には、熱い話し合いを重ねました。


「でもさ、人の悪口を行ってはいけない。感じたことを偽って、きれい事だけを言葉にする
これって、ホンモノだろうか?本当に今日を生きているってことだろうか?」

「もしかしたなら、きれいごとだけを並べようとしている私達よりも、
お年寄り達の方が、ずっとずっと純粋で、ホンモノを生きているのかもしれない...」

「見せてもらおうよ、これからどうなっていくのか、
自分達の力で何とかしようなんて、傲慢なのかもしれないよ。

これから、この人たちがろくじろうでどうなってゆくのか
どうやって生きてゆくのか、見せてもらおうよ...」


それが正しいのか、間違っているのかもわからないまま、
私達スタッフは、ありのままの姿で、戸惑いながら、驚きながら、笑いながら、
利用者さんたちと毎日を過ごし続けてみました。


2009-3-3.jpg

でも一つ、これだけは貫こうとみんなで決めた事があります。

それは”自分達の思いを真剣に利用者さんたちに語る”事をあきらめないことです。

「あの人は、帰る帰るといいい続けて、うるさくてこちらがイライラするんだよ」
と言われたとき、少し前までだったら気をそらす話をしたり、ただ謝ってしまったり、
その場を、その日をなんとかやり過ごす事にしか力が及ばなかったのですが、
私達は全員でそのやり方をやめたのです。

「そうだよね、うるさくてイライラするよね、申し訳ないね。
席を替えたり、違う場所でゆっくりしてもらったり出来るように
できるだけ配慮するからね。

でもね、あの人は今自分がどこに来ているのか、本当に自分には帰る場所があるのか、
不安に襲われてしまう病気なんだ。

大丈夫だよ、ここにいても大丈夫だよと安心してもらうのが私達の仕事、
私達の手がすぐに届かないときは●●さんが、彼女に大丈夫だよと言ってあげる役に
なってもらえないかなぁ」

「あの人の足はね、病気をして大きくふくれて歩きにくくなってしまったんだ。
でもね、ろくじろうでお風呂に入ってアロマでマッサージして、あんなに細くなってきたでしょう?

痛いんだって、人に触られると。それでも頑張ってここに来て皆と一緒に過ごして
だいぶ良くなってきたんだよ」


こんんな事を、だまさずに真剣に話すと、お願いすると、
不平や不満を口にしていたお年寄り達が「おおそうか、わかった」と
協力者になってくれたり、

「痛い、痛い、こんなに毎日痛みがあるのなら死んだほうがいい..」と弱音を吐くお年寄りの
隣に座って、認知症のお年寄りが一生懸命話を聞いて慰めてくれたり



馬鹿だ、かすだ、ちょんだ...という言葉が飛び交いながらも、
いつの間にかみんな”仲間”へと移行してゆ光景に、私達スタッフは気づきはじめたのです。


認知症のおばあさんが、そわそわ帰ろうとしだすと、大きな声でスタッフを呼んでくれる
足の悪いおばあさん。

メソメソと涙を流しはじめた利用者さんを、にこにこと慰めてくれるおばあさん。

くわっしぇ、のまっしぇ、お茶にすんべぇという言葉が飛び交う毎日。


いいなぁと、働いている私達が目を細める、ろくじろうの光景。

やっと、ここまで来ることができたね。

その階段は、まだわずか半歩


でも、半歩上がることのできた半年。


みんなで笑いながら、怒りながら、涙を流しながら、
生きてきた半年。

もう、半年で、まだ、半年。



PS.現在ろくじろうの利用者さんの多くは認知症状を併せ持った方たちで、
月~金まで毎日利用くださる方が増えています。

(要介護者の十人に一人が認知症といわれる時代がすぐにやって来るそうです。
年を取って認知症である事は、すでに当たり前の事なのです。)


毎日通う事で生活のリズムが出来、いち早く心を安定させてゆく事が可能になります。
また、浮腫、リュウマチ、股関節の術後にもアロマを組み込んだ介護が効果を発揮しています。

毎日ろくじろうでアロマテラピーを受ける利用者さん達は、顔もかかともピッカピカ

スタッフの私達が羨ましい限りです。
自分も必ずここの利用者になりたいと、スタッフは狙っています。


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