スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

90才のミーティング 

ろくじろうでは、嬉しい事が三つ重なりました。

そよさん、さとさんの快気祝いと、ひ孫が生まれたいよさんのお祝い。

お赤飯を炊いて、バンザイ三唱です

2010-5-1.jpg

わいわい、がやがやご飯を食べながら思います。

まるで、大家族だなぁって。

時々テレビで見かける大家族の暮らしぶり、いつのまにかここにはその風景が出来上がっていたのです。

お迎えに行った利用者さんたちが、ろくじろうにつくと口にする言葉

「ああ、我が家に着いたなぁ...」

誰が教えたわけでもない言葉。


ろくじろうでは最近、夕方にミーティングが行われるようになりました。

それは、スタッフミーティングではなく、利用者さんのミーティングです。

何度か繰返すうちに、お年寄り達もなれて、ついさっきまで言い争いなんぞをしていたくせに
「おいおい、話し合いすんぞ~!」などと、皆をテーブルにつくように促しあっています。

議長は、元漁師のまさとしさん。

82才から98才までが一つテーブルを囲み、本日の反省、改善点、ろくじろうへの希望、
おかずへの要望、行って見たいところ、やってみたい事などを話し合うのです。

本日も、強烈キャラのお年寄り達が集まった一日。
スタッフの私達がお年寄りのエネルギーに圧倒され、
消耗しきりながらも、楽しかったぜ~!と思うような日でした。


お年寄りの心は敏感です。

今日は些細な揉め事でぶつかり合い、一人の利用者さんが「もう帰る」と言い出して聞かなくなってしまいました。

もう帰るのだと、大きな声で騒ぎ出した場面しか見ていなかった私は
「ああ、またか」と思いました。

いつもの、この方のわがままが始まったのだと。

でも、その場にずっと居合わせた若いスタッフが私にこうささやいたのです。

「帰りたくなるような、やりきれない思いになる事があったんだよ...自分が付き合うから...」

ああ、そうなのかと思いました。

いいとか悪いとかではなく、そうせざるを得ない、この人にとって辛いことが起きたのだと。

帰るのならば、一緒に歩いてゆこうと促してみたのですが、
家の人を呼んでくれの一点張りでした。

以前、やはり同じような場面で、雨の中を一緒に歩いて歩き通せなかった場面が
思い浮かんで、歩いて帰ることは嫌だったのでしょう。


その方の、怒りはなかなか収まりません。

怒って、怒って、怒って....

きっと、怒りの引き際を見つけるまでに時間が必要だったのでしょう。


沢山のあふれ出る怒りに寄り添って、ただそばにいてくれる人がいたときに
その方の怒りは徐々に引いていったようです。


怒って、オヤツにもお茶にも手をつけなかったのに、
その後のミーティングのテーブルの席に、自らつきました。


「今日はどうでしたか?今日の反省点はありますか?」

こんな議長の問いかけに、自分の番が来た時、その方はこう言ったのです。


「皆さんと、仲良くしていられなかった事が、残念です」

「そううか、○○さんは皆と仲良く過ごしたかったのですね」

「そうだよ、私のわがままで申し訳なかったです」

その時、隣にいたスタッフにそっと肩をたたかれて、その方に優しい笑顔が戻りました。

可愛い、いつもの笑顔です。


「また、来週もお願いしますね」

「また、たのんますよ~」

そんな言葉を残して、丸めた腰で一生懸命靴を履いて

みんな家に帰ってゆきます。



お役に立ちましたら
ワンクリックお願いいたします。
↓ランキングがあがるとみんな大喜びの香り庵です
canvas.gif

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kaorian.blog40.fc2.com/tb.php/698-eacc5c71

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。