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おじいさんが煙草を吸う理由 

gyouza.jpg
(↑みんなで、餃子作成中♪)

暮から正月にかけて、胃がしくしくすると食事が食べられず
体重が3kg減ってしまった福さん。

そうでなくとも、細くなった自分の足を見つめては「情けないなぁ」と
つぶやいていた福さんだったのに...

ろくじろうの休みあけ「行かれるかなぁ」という本人の心配をよそに
「おいでよ!家で寝ていてもしかたないでしょう?」とデイに引っ張り出されて来た。

一日目は、ろくじろうのベッドで横になって本を読んで過ごした。

二日目の今日、胃が痛くなる休み前のように、喫煙を再開していた。

「ご飯も食べられないのに、胃薬飲みながらタバコ吸っていいんでしょうかねぇ?」

るみねぇが、昼食の支度をする私の横でささやいた。

「煙草って、なんのために吸うのかなぁ?どんな時に吸いたくなるのかなぁ?
福さんに聞いてみたら?」そう答えると、るみねぇは黙って消えた。


夕方の介護記録にんな事が書かれていた。


”福さんは、今日も元気がない様子。胃がしくしくするという。
お昼は小さいおにぎりを一口、汁物を半分、餃子一口。
お昼後、すぐに外に出て煙草を吸おうとしているので、
「胃が痛いのに煙草はやめたほうがいいよ。ご飯が食べられるようになるまで我慢したら?」というと、
「わかっちゃいるけど、やめられないんだ」と吸い始める。

「吸うと落ち着くの?」の問いに「そうだね、落ち着く」

「何か心配な事があるの?」「心配は山ほどある、自分の体が一番心配だよ」

「体調がよくないのは不安なんだよね?」
「うん、それとアパートの外の鉢が持って行かれちゃったんだよ。たぶん、近所の人だと思う。みんな信じられない」

「人が信じられないのは切ないね」
「この土地はそういう人ばかりなんだよ、仕方がないと思うようにした」

「でも、ろくじろうに来れば違うでしょう?」
「ここに来ればいい人ばかりで、みんな良くしてくれて、余計にありがたい。ああいう場所は仕方がないんだよ...」


生まれ育った土地で、人との付き合いを大事にして暮らしてきた福さん。

その土地を離れて暮らさなければならない今、アパートにはよそ者同士が集まっている気がしているのだと思う。

そんな中で、いい人もいるけれど、すべてを信じて付き合うことができないさみしさとか、
やりきれなさを感じました。


せつないなぁ...


スターオブベツレヘム(ショックの後遺症)
ラーチ(自分に自信が持てない)
ハニーサックル(過去は良かったなぁと、過去の思い出に浸る)
ウオルナット(変化を受け入れる事ができるようになる)

をエンシュア(経腸栄養剤)に入れて飲んで頂きました。

エンシュア・トータル250ml 体重41.5kg"





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ろくじろう流 お見送り 

そよばあさんが亡くなって、
あっと言う間に日々が過ぎて行く。


お坊さんが最後にいくつか話をしてくれた中で
有名なお坊さんと一番弟子の話があった。

人は死んで仏の世界に帰っていく
だから、死ぬことは悲しいkとではなく、おめでたいこと。
でも、一番弟子は声をあげて泣いた。

他のお弟子さんたちに、悟りが足りないと叱られたそうだが
一番近くで、いつもお坊さんと一緒にいた一番弟子は
お坊さんと会えない事、ともに過ごせない事が
ただただ、悲しかったんでしょう。

人間らしくて、素晴らしい話だと思う。



そんなお話でした。



そうなんだよね。
いないことが、ただただ寂しくて・・・
笑いあえないことも、憎まれ口が聞けない事も・・・
ただただ寂しくて。


でも、お通夜の夜・・
人が引いた事を見計らって、ろくじろうとかおり庵の仲間が来てくれた。

みんな、泣き笑いしながら
そよばあさんの側で、歌を歌ってくれた。
忘年会に行けなかったそよばあさんのために、歌ってくれた。

そよばあさんが寂しくないように、歌ってくれた。


みんなが泣いて、
みんなが笑ってた。



私の大事な仲間たちだけど、
そよばあさんの仲間にも見えた。

嬉しかった。



同じように遅くに来てくれた別の仲間が
そんな光景を見守っていた。


「るみ、いい仲間と仕事してるな。
 いい仲間だん。」そう言ってくれた。



ろくじろう流お見送りに
そよばあさんも大笑いして、喜んでたね。

ありがとうございました。



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星になった、そよさん 

温暖な白浜人は、寒さに弱い。今日はコタツで書いてます

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「そよさん、忘年会来る?」

ろくじろうの一期生、るみネエのお姑さん。

今ではお家の介護ベッドで横になって毎日を過ごすそよさん。

仕事の合間でそよさんの部屋を訪ねては、手足のマッサージをしながら
二人でポツリポツリと話す時が続いた。

嫁や家族には、いや、仲間たちにさえ、気の利いた口をきけず、
いつも、憎まれ口のオンパレードのそよさん。

言いたい放題の、根っからの白浜人。


ろくじろう開所時、
利用者さんを集めなくてはならないろくじろうのために、

こんな杖を突きながらよたよた歩く年寄りの仲間に入るのは嫌だと、
ここに来ると自分まで馬鹿になっちまう
と言いながらも、嫁の職場の売り上げを助けるために

しぶしぶ通ってくれたそよさん。

元気だけれど、その奥では本人に自覚のない癌が着々と進行していた。

「ここには、友達がいねぇ。友達と一緒にろくじろうにきてぇなぁ」

これが、そよさんの夢の一つだった。


「手も足も思うように利かなくなっちまって、大好きだった畑仕事もできねぇ。
なんでこんな風になっちまったのか、
オレはもう、だめなのか、もう治らねぇのか....」

そよさんからは、こんな質問が繰り返された。


「そよさん、悔しいねぇ なさけないね

でも、これが年をとるって事なんだね...」


そよさんの背中をマッサージしながら、こんな言葉を返すことしかできなかった。



家にいれば、一人で悶々と考えるしかない日々

それでも、ろくじろうに来れば笑ったり、喧嘩したり、一緒に悩んだり...


家に帰れば、嫁のるみねぇと、今日のろくじろうでの様子を思いだして一緒に笑うこともあって...


そんな日々をたんたんと過ごしながら、


徐々にろくじろうに来る事が、容易ではなくなって行った。



ある日、食事とトイレ以外は介護ベッドの上で過ごすようになったそよさんが、
骨と皮になった体で、こう言った。

「オレ、明日、ろくじろうに行ってみべぇかなぁ」

嫁のるみねぇは、驚いた。

「え?行くの?行けるの?」

「だって、今行かねぇば、もう仲間には会えねぇやで」

その話を電話越しに聞いて、私はこの言葉を何度も繰り返した。


なかまかぁ

仲間になったんだ

仲間に、なれたんだね、そよさん。


今日は○○さんが、帰りたいと言い出して大変だったとか、

今日は新しい利用者さんが増えたとか、

るみネぇからの話を夕飯時に聞きながら、


そよさんは仲間達の様子を思い浮かべて過ごすようになった。

仲間たちの...


できなくなった事を数えて、悲しみ、眉間にしわを寄せる事の多かったそよさんから、

いつの間にかこんな言葉が聞こえるようになってきた。

「オレは幸せだよ、だってみんなが看てくれる。オレはしあわせもんだなぁ」


忘年会に来ないかと誘ってみた時、

こんな体になっちまって、ふうがわりぃで行けねぇとこぼした時、

「いいやで、仲間たちはそんな風になっちまった事、知ってるだろう。
いまさら、いいやで、そのままで行ってこうさ」

と話してくれたという息子さん。


「いきてぇやで、ここで寝てるより、忘年会に行きてぇなぁ」

天井を見ながら、そう言ったそよさん。

行こうね、忘年会、車いすで迎えに来るから。


そよさんの割烹着とモンペをたくさん借りて、
スタッフ全員で衣装を合わせて、

そよさんの好きだった唄をたくさん仕込んだ。


あの町 この町 日が暮れる 日が暮れる

いま来たこの道 かえりゃんせ かえりゃんせ

お家が だんだん 遠くなる 遠くなる

いま来たこの道 かえりゃんせ かえりゃんせ




忘年会の司会を務めたるみネぇの仕事に差し障りがないように


そよさんは、ろくじろうの忘年会が終わるのをお家のベッドで待ちながら、

意識を落としていった。


毎晩、隣に布団を敷いて寝てくれた嫁が、仕事を休まなくていいように、
頑張って一人で立ち上がり、最後までポータブルトイレに座った。


そよさん、お疲れ様でした。

いい人生だったね、いい生き様だったよ。

かっこいいよ、そよさん。

だって、私の親友だもの

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by.アロマ姉さん



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紅葉に負けない笑顔、届いたかなぁ 

こんにちは、るみネエです。

今日は紅葉を見に行ってきました
火曜日は平均年齢が低い

人数も少ないので、比較的外出がしやすい火曜日。
好天気に恵まれ、ポカポカ陽気で最高の紅葉狩り日和でした。

車椅子積んで、老人カー積んで・・・
水筒持って、きなこ飴持って・・・・



かなり紅葉では有名なお寺さんなので、
平日だって云うのに、かなり車が込み合っていました。


にゃにゃさんは、いつものように"参り銭"の心配をしている。

囲碁好きのハイカラ父さんは、車椅子じゃなくて
「杖で歩く!!」と気合充分。

何度もこのお寺を訪れたことのあるふくさんは
手馴れたガイドさんのよう。


荷物を降ろしたり、ハイカラ父さんに手を貸したり・・・



なんていい光景なんだろう
思わず、感動してしまいました。

kouyou.jpg




最近、体重が増えたとみさんは・・・・
急な坂で、スタッフまーちゃんが上げきれずに大爆笑。

一緒に笑い泣きして、スタッフの心配をしてた。


マダムのようなヤスコ姉さんは、
90歳なのにあやうく歩かされるところ・・・

ハイカラ父さんが頑張って歩いてくれたので
車椅子に乗れて、ホッと一安心。

マダムのように優雅にお参りしてました。




入り口付近で、地元の業者がお店を出してた。
一角にコーヒーショップ。


以前、母親をろくじろうに行かせたいと言ってくれた
Mさんのお店でした。


なかなか行きたがらない母親
「迷惑をかけるから」と行かす事を諦めてしまったMさん。


私たちの力不足で、何も出来ずに今日に至っている。



Mさんに声掛けながら・・・・

ろくじろうに通う、ジジ・ババの笑顔が
Mさんに届いてくれたらと願った。


「迷惑かけたっていいんですよ。
 みんなで笑えるようになりますよ・・・」


そんな思いが、Mさんに伝わりますように。
紅葉の中に響いた、みんなの笑顔。

どうか、どうか・・・届きますように。




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私たちの仲間に、ようこそ 

たくさんの、年をとったさみしんぼうたちと

ろくじろうで一緒に笑って過ごしたいと願っている。


tubasato.jpg



それでも、なかなか私たちの思いが届かない事も多い。


家族も外へ出したいと願っていても、

頭の線がつながらなくなることのある自分のままで

初めての人たちの中へ出てゆくことは

きっと、とても怖いことだろう。


だから、多くの人たちがおびえて、
絶対にそんなところへは行かないと言う。


力がないなぁ


もう、誘いには来ないでくれと言われた時、

自分たちの力のなさに落胆し、
肩を落とすしかない...





その人は、ある人からの紹介だった。

こんな方がいるので、ぜひろくじろうに誘ってみてほしいと。


少しでも早く、一日でも早く出てきてほしいと願った。


「どうするんだ?行くのか?」

電話の向こうに、息子さんとその方の会話が響いた。


一つ返事で、その方はこう答えたそうだ。


「いくよ!」


背筋をしゃんとのばして、

必要のないほどの荷物を山ほど抱えて
その方は息子さんとやってきた。


たくさんの契約を取り交わし、
説明を受けると、もう昼近くになっていた。

息子さんが帰って、さあ、これからみんなで楽しくやりましょうという
始まりの時に、その方の側に行ってこう話しかけてみた。

「たくさんの契約、疲れたでしょう。お疲れさまでした」

すると、その方は優しい笑顔でこう答えてくれた。


「ありがとう、感謝しています。本当にありがとう」


え?


思わず自分の耳を疑った。

え?どういう意味?



認知症の人たちが、一日でも早く専門家と過ごせる場所に
出てくる事の計り知れない効果に気づいているから、

手遅れにならないうちに、一日でも長く自宅での暮らしが続けられるために、


何としてでも初期のうちに引っ張り出したいと願っている。


何故、自分はここへ来なければならないのか、
気づきたくない人たちに、恨まれる事が少なくない役割


恨まれても、疑われても仕方がない役割なのに、

その方から出た言葉は「感謝しています」だった。


ああ、この人も寂しかったんだと気づいた。

家族と暮らしていても、何不自由のない暮らしであっても、

心の中には消すことのできない寂しさがいつもいつも同居していたんだと。


感謝しています...
感謝しています...
感謝しています...


この日は、この言葉が一日離れなかった。


この言葉を真正直に受け止めても、いいのだろうか...


でも、いいや、この言葉を真っ向から信じて、

この言葉を本物にしてしまおう。


この人とたくさん笑って、たくさん一緒に泣こう。



感謝しています。

私たちのほうこそ、感謝しています。


ようこそ、ようこそ私たちの仲間へ


ようこそ



by・アロマ姉さん








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